阪神能見篤史投手(30)が3日、右足甲骨折で1軍登録を抹消され、前半戦中の復帰は絶望的となった。前日2日巨人戦(甲子園)で走塁中に右足甲を負傷して途中交代した。大阪市内の病院でエックス線検査、CT検査を受け「右足楔(けつ)状骨剥離(はくり)骨折」と診断された。この日は自宅静養し、4日に鳴尾浜で治療を開始する。

 山口投手コーチは「ショックやな。交流戦中(の復帰)は無理。(スローイング再開まで)月単位はかかる」と説明。常川チーフトレーナーは「腫れが強いので、今は(患部を)固定しています」と話した。

 12日日本ハム戦(甲子園)からスタートする交流戦中は日程的な余裕があり、先発陣は5人で回すことも可能だ。とはいえ、能見が抜けた穴は大きい。開幕から5試合に先発し、チームトップタイの3勝、防御率3・62。岩田が左ひじ手術で長期離脱、安藤が不振で2軍降格する中、柱として先発陣を支えてきた。3本柱が消えた阪神投手陣は、、総力戦で首位戦線に踏みとどまるしかない。

 [2010年5月4日10時30分

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