<ソフトバンク1-7広島>◇21日◇ヤフードーム
広島の前田健太投手(22)がプロ初となる2試合連続の完投で、リーグトップに並ぶ7勝目を挙げた。ソフトバンク打線から10個の三振を奪い、6安打1失点。15日の日本ハム戦に続く2試合連続の完封は逃したが、今季初の無四球と危なげない完投。7勝、68奪三振、防御率1・59と3部門でセ・リーグのトップに立った。
広島前田健が帽子を取って顔をしかめた。2試合連続完封が目前だった9回1死一塁。ソフトバンク高谷の打球が右翼線に伸びて適時二塁打。7勝目を挙げたが、完封勝利を逃し「うれしいですけど、悔しい。半分半分の気持ちです。9回は完封するつもりでマウンドに上がった。最後に1点取られて悔しい」と話し、ちょっと渋い表情を浮かべた。
あこがれのダルビッシュと投げ合って完封勝ちした、6日前の日本ハム戦(マツダ)の勢いを持続した。キレのあるスライダーが打者の手元で沈んだかと思えば、右打者の外角に逃げる。威力のある直球も使い、ソフトバンクの強力打線をねじ伏せた。防御率1・59、68奪三振で、リーグの「投手3冠」に浮上した。
試合直前、ブルペンで45球を投げるのがルーティンだ。真ん中直球から投じ、スライダーやカーブも内外角に配する。「僕は立ち上がりが悪い。初回のマウンドに上がるとき、体は2、3回くらいのイメージですね」。広島の先発陣では30球前後が平均的。前田健はキャンプで投げ込む球数は少ないが、試合直前のブルペンでは、最多の球数を投じ、エンジン全開で勝負に挑んでいる。汗でぬれたアンダーシャツのまま1回のマウンドに上がるのも、試合の臨場感を作る工夫だ。
6度連続で中5日登板になったが、酸素カプセルに入って疲れを取ってフル回転。交流戦初の連勝に野村監督は「いろんな球でストライクを取れる。それが一番の強み」と舌を巻いた。成長著しい背番号18がチームを支える。【酒井俊作】
[2010年5月22日7時44分
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