<ロッテ20-4ヤクルト>◇22日◇千葉マリン

 ロッテの強力打線が、瀕死(ひんし)のヤクルトに、手加減なしで襲いかかった。連打、連打で3回までに13点を奪っても攻撃の手を緩めず、今季両リーグ最多の22安打、20得点。先発全員安打、全員得点という記録的勝利だった。

 試合中、この日5安打の西岡剛内野手(25)が金森打撃コーチの背中に「目付」と書いた紙をこっそり張り付けた。日ごろから「ストライクゾーンの目付(めつけ)をしっかりするように」という同コーチの口癖をユーモアたっぷりにナインに意識させた。その効果かは分からないが、最高の結果に金森コーチは「普段しないのに肩をもんでくるからおかしいと思った。でも、いいいたずらだね」と目を細めた。

 今季、大活躍の荻野貴司外野手(24)が右ひざ痛で欠場しても、早坂圭介内野手(25)が3安打3打点でしっかり穴を埋め、チーム力を落とさなかった。西村徳文監督(50)も「早坂が2番でいい仕事をしてくれた」と高く評価。チームの不安を一掃する大勝で、ロッテがまた、勢いを味方につけた。【竹内智信】

 [2010年5月23日8時15分

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