オリックス岡田彰布監督(52)が28日、売り出し中のT-岡田外野手(22)に球宴出場指令を出した。球宴の投票用紙に初ノミネートされた22歳は現在、4番を務め、10本塁打を記録。ルーキーイヤーの球宴で初打席代打本塁打を放った指揮官は「自信になる。特に1回目はな」と、愛弟子にも貴重な体験を積ませたい考えだ。T-岡田も「実績で選ばれたい」と力こぶを作った。

 社交辞令ではない。期待を込めた言葉だった。帰阪直前のJR新横浜駅で、師から愛弟子T-岡田に球宴出場のススメが説かれた。

 岡田監督

 球宴?

 そら自信になるやろ。特に1回目はな。おれの時は西宮(球場)でな。代打でホームラン打った。王さんとかいて、小林繁さんと若菜さんのバッテリーやったな。

 阪神のゴールデンルーキーとして球界の注目を集めていた自身も初球宴では一流選手に囲まれ、独特の空気、緊張感を味わった。その中で放った初打席代打本塁打。自信を深め、スターダムを駆け上がる礎のひとつになった。当時、22歳。真のスラッガーになるため、同じ年齢のT-岡田にあの経験を積んでもらいたいと真剣な表情で訴えた。

 可能性を感じるからこその出場指令だ。T-岡田は左足首ねんざから復帰後、4試合で15打数9安打9打点、2本塁打と好調。一時2割を下回った打率も2割7分2厘まで押し戻した。離脱したカブレラの代役4番の重圧にも負けていない。岡田監督は「ボール球を振らんようになって率も残せるようになった。あの打ち方でも本塁打になる」と成長を認め「30発はいくやろ」「スター選手に?

 なるやろ」と期待を強めた。

 球宴はスター選手への登竜門。プロ5年目で初めて外野手部門でノミネートされたT-岡田は「まだ(投票用紙を)見ていません。球宴はテレビでしか見てないですし」と初々しいが、指揮官の出場指令は望むところ。「実績で選ばれるようにしたい。ホームラン競争に出たいですね。飛ばすことなら(得意)」。ファン、選手間投票で選ばれるには結果がすべて。今日29日のヤクルト戦(京セラドーム大阪)から交流戦は後半戦に突入し、バットを握っての票集めにも力が入りそうだ。

 [2010年5月29日11時7分

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