<ロッテ2-2広島>◇9日◇千葉マリン

 今季2度目の完封勝利を目前に、広島前田健太投手(22)が悪夢を見た。2点リードのロッテ戦9回2死一、二塁。大松に投じたスライダーを右中間に運ばれた。中堅天谷が飛び込んだが白球は転々…。2者の生還を許し、追いつかれてしまった。

 本塁ベースカバーに入る前田健も両手をひざについてうつむいた。自己最多の11三振を奪い、8回まではスライダーが抜群のキレ、制球を誇り、マリンガン打線を沈黙させていた。「勝ち試合で勝たなきゃいけない。僕の投球で勝ち切れなかった。自分に腹が立つ。こういう展開になるなら最初からボコボコ打たれたらいい。9回まで来て追いつかれて最悪…」。

 勝っていれば自己最多タイの9勝目だったが、9回で降板し、チームは今季2度目の引き分けに終わった。プロ入り最多の143球の快投でも、悔しさだけが残った。

 [2010年6月10日11時54分

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