<ロッテ2-1西武>◇26日◇千葉マリン

 ロッテが西武を首位から引きずり降ろし、ソフトバンクと同率ながら6月4日以来の首位に立った。先発の唐川侑己投手(21)が4回まで5安打を浴びながら5回以降は無安打で抑え、8回1失点で自己最多の6勝目を挙げた。西武は今季2度目の6連敗で首位から陥落。ロッテ、ソフトバンク、西武がゲーム差なしで並んだ。

 唐川は慌てず、動じなかった。1回、3番中島に適時二塁打を浴びて先制点を許し、失策も絡んで、なお1死一、三塁。それでも「落ち着いて、開き直って投げることができた」。5番フェルナンデスを100キロのスローカーブで併殺に仕留めてピンチを脱出。4回まで毎回走者を背負ったが、カーブが狙われていると気付くと、直球主体にスイッチ。冷静なオトナの投球で追加点を許さなかった。

 打線が5回に同点に追いつき「気を引き締めた」という6回は3番中島、4番中村を2者連続三振。フェルナンデスを遊ゴロでクリーンアップを3者凡退に切って勢いを付けた。5回以降は無安打で、8回まで二塁を踏ませない圧巻の投球だった。

 私生活でも「自分のことは自分でしっかりやる」と、オトナの自覚が芽生えている。5月上旬には浦和にあるロッテ寮から都内のマンションへ引っ越した。家事、洗濯、料理などすべて自分でやらなければいけないが「自分の時間を増やしたかったし、なんでもやってみたい」と楽しみにしていた。今では毎日部屋の掃除をするなど自己管理も抜かりはない。1人暮らしを始めた直後に、右手中指骨折で野球人生初の挫折を味わった。逆境に打ち勝った精神力で、ピンチでも堂々としている。

 ケガから復帰後3連勝で自己最多の6勝を挙げ「これからどんどん勝っていきたい」と頼もしく話した。一回りも二回りも成長した21歳はチーム5年ぶりの優勝へフル回転を続けていく。【斎藤庸裕】

 [2010年8月27日11時13分

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