<西武3-0オリックス>◇2日◇西武ドーム

 スライダーのキレとともに、自信がよみがえった。西武西口文也投手(37)がオリックス相手に6回5安打無失点で3勝目を挙げ、首位に押し上げた。1回に1死満塁のピンチも「何とかなるやろ」と開き直ってT-岡田を直球、北川をスライダーで連続三振。「今はいい感じ。スライダーのキレが戻って、思ったところに投げれてる」。最大の危機にも動じない確信があった。援護を待つこと6イニング。木佐貫との我慢比べを制した右腕を渡辺監督は「一番の勝因は西口」とたたえた。

 7月2日に不調で今季2度目の2軍降格となったが、8月5日の2軍戦で7回無失点。これが1軍首脳陣に伝わり、昇格が決まった。その登板前日の8月4日、同い年の犬伏ブルペン捕手が西武第2球場で西口の愛車を洗っていた。2軍でくすぶるかつての同僚を見て「流れを変えてやりたい」との思いを込めた。今回の登板2日前の8月31日には、西口のボールを受け「オレが受けると相性が悪いから心配」と気をもんだが、それも無用の快投。西口本人は「まぐれが続いてるだけ」ととぼけるが、1軍昇格後3試合で17回2/3を投げて1失点と絶好調だ。

 1日に8勝目を挙げた石井一と2人で連勝をもたらし、ソフトバンクが敗れて首位に立った。西口は「『オヤジパワー』さく裂です。明日からは若手がガッチリ首位固めしてくれるでしょう」とほほ笑んだ。7連敗もあった8月は終わった。勝負の9月に、ベテランの力で連勝スタートを切った。【亀山泰宏】

 [2010年9月3日8時39分

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