「クレームバット」で逆襲ダ!
ソフトバンク内川聖一外野手(29)が、第2戦までと同じバットで今日15日の第3戦に臨む。前日13日の第2戦で中日落合監督から、テープの巻かれたバットにクレームをつけられた。規定に抵触しなかったが、結果的に絶好機で凡退した。雪辱に燃えるヒットマンが、大逆転日本一へ向けてそのバットで反撃ののろしを上げる。
本拠地でのまさかの連敗。気持ちが沈んでもおかしくない状況で、ナゴヤドームに乗り込んだ内川の表情は、いつも以上に晴れやかだった。前日13日の第2戦では、3回1死一、二塁の好機で落合監督からバットにクレームをつけられた。テーピングの一部をはがして違反のないことを証明したが、仕切り直しの打席で凡退した。今季史上2人目の両リーグ首位打者を獲得したヒットマンは、そのプライドにかけて同じバットでの逆襲を誓った。
内川
悪くないと言われている以上、変える必要もない。同じバットを使いますよ。(クレームは)逆に、すごいところまで見ているなと思った。選手のどんな細かいところも見ている。逆に勉強になった。
感情的になるわけでもなく、冷静に相手の観察眼に感心した。それだけではなく、どんなことでも吸収し自分自身を高めようとする姿勢も変わらない。「お互いが納得できる状態で試合ができればいい」。今日15日の第3戦で打てば、第2戦の痛恨の凡退もプラスに変わると信じ、打席での集中力につなげる。
逆襲への自信はある。プロ11年目にして初の日本シリーズでの緊張もあったのか、第1戦はまさかの無安打。それでも前日13日の第2戦は1回に中前へ初安打を放った。クレームがついた打席でも、結果は中飛だったが鋭いヒット性の打球だった。ナゴヤドームで行われたこの日の打撃練習でも快音を連発した。
内川
2つ負けてますけど、どちらかが4試合勝つまでは終わらないわけですから。
「優勝争いの緊張感の中で野球がしたい」という強い思いで、昨オフ横浜からFAで移籍してきた。移籍1年目でパ・リーグの好投手を打ち崩し首位打者。チームを8年ぶりの日本シリーズに導いた。待ち望んでいた「極限の緊張感」の中で、ヒットマンがまずはそのバットで反撃ののろしを上げる。【倉成孝史】



