<イースタン・リーグ:楽天3-9ヤクルト>◇1日◇利府

 楽天ドラフト2位、内田靖人(18=常総学院)が、開幕7試合連続安打をマークした。ヤクルト3回戦に7番三塁でフル出場。2回裏2死から、内角の球に詰まりながらも右前に運んだ。

 チームメートに「ウッチー」と親しまれる内田のバットから、この日も安打が生まれた。スタメン出場している選手で、ただ1人連続安打を継続。「記録は意識していない」と、ルーキーらしく謙虚に話した。

 高校通算37本塁打を誇る右の強打者に、期待は大きい。大久保2軍監督は「結果なんか気にしない。打席に立たせるのが楽しみ。将来は(1軍の)主軸になってほしい」と言った。捕手登録の内田は、今春のキャンプから高校2年の冬まで守っていた三塁手に専念。守備の負担を減らし、「和製大砲」を育てるための星野監督の方針でもある。

 目標は1軍。ただ大久保2軍監督は、今年中に昇格させる考えはない。「打席に立たせて(プロを)体感させる。ファームでじっくりとね」。7試合の8安打中、長打が1本しかないのを内田も課題にする。「(長打を)増やしたいですね」と、最後はスラッガーのプライドをのぞかせた。【久野朗】