<全日本大学野球選手権:奈良産大3-2大体大>◇14日◇2回戦◇神宮

 奈良産大(近畿学生)が13年ぶりの8強入りを決めた。大体大(阪神)との関西対決で、1点を追う9回に竹下正悟内野手(4年=神戸弘陵)が逆転打を放った。

 竹下の逆転打と1年生左腕の庄司力也(水口)の2試合連続完投で99年以来の8強を決めた。三木孝広監督(47)は「このチームで歴史をつくりたかった。学校初の4強を目指します」と早大戦を見据えた。竹下ら現4年が入学した09年春は、元監督の療養費不正受給問題で対外試合禁止処分を受けてリーグ戦不出場。1部最下位扱いで2部1位との入れ替え戦に勝って残留を決め、同年秋にリーグ優勝した。不祥事のさなかに就任した三木監督は「当時の4年生の苦労を見てきた新入生が今の主力。ようやくここまで来れました」と語った。