元横綱琴桜の墓。土俵入りの像と「忍」の文字がある
元横綱琴桜の墓。土俵入りの像と「忍」の文字がある
鳥取・倉吉市内にある第53代横綱の琴桜の記念館(撮影・平山連)
鳥取・倉吉市内にある第53代横綱の琴桜の記念館(撮影・平山連)

横綱昇進から50年。その功績は決して色あせることはない。鳥取・倉吉市にある第53代横綱琴桜の足跡を紹介する記念館。化粧まわし、明け荷、活躍を伝える当時の新聞記事や写真などがところ狭しと飾られている。その中に、先月から横綱誕生50年を振り返る展示が加わった。鳥取県一帯を巻き込んで行われた昇進パレードの様子、故郷・倉吉に戻ってきた時の盛り上がりを伝えている。

鳥取・倉吉市役所近くにある第53代横綱琴桜の記念碑(撮影・平山連)
鳥取・倉吉市役所近くにある第53代横綱琴桜の記念碑(撮影・平山連)
鳥取・倉吉市内にある第53代横綱の琴桜の記念館(撮影・平山連)
鳥取・倉吉市内にある第53代横綱の琴桜の記念館(撮影・平山連)
鳥取・倉吉市内にある第53代横綱の琴桜の記念館にある巨像(撮影・平山連)
鳥取・倉吉市内にある第53代横綱の琴桜の記念館にある巨像(撮影・平山連)

1973年(昭48)初場所を14勝1敗で優勝して綱とりに成功した琴桜は、年6場所制が定着した58年以降、最年長の32歳1カ月で横綱昇進。横綱在位はわずか8場所だったが、今も語り継がれる郷土の英雄だ。2011年(平23)開館の同館は延べ16万3000人超が訪れる人気ぶり。担当者は「今年中に17万人を目指します」と意気込む。

第53代横綱琴桜の記念館にはゆかりの品がところ狭しと飾られている(撮影・平山連)
第53代横綱琴桜の記念館にはゆかりの品がところ狭しと飾られている(撮影・平山連)
第53代横綱琴桜の記念館に飾られた写真。左から第53代横綱琴桜の先代佐渡ケ嶽親方、小結琴ノ若、佐渡ケ嶽親方(撮影・平山連)
第53代横綱琴桜の記念館に飾られた写真。左から第53代横綱琴桜の先代佐渡ケ嶽親方、小結琴ノ若、佐渡ケ嶽親方(撮影・平山連)
第53代横綱琴桜の記念館には、横綱昇進から50年を振り返る展示も並ぶ(撮影・平山連)
第53代横綱琴桜の記念館には、横綱昇進から50年を振り返る展示も並ぶ(撮影・平山連)
第53代横綱琴桜の記念館に飾られている横綱推挙状(撮影・平山連)
第53代横綱琴桜の記念館に飾られている横綱推挙状(撮影・平山連)

春場所中は小結琴ノ若ら佐渡ケ嶽部屋の力士たちと地元出身の新十両、落合の星取表が並び、館内をさらに活気づける。倉吉ゆかりの力士の中から、次の横綱が現れる日は果たしていつになるか-。天国から見守っている琴桜も同じく気にしているだろう。【平山連】(ニッカンスポーツ・コム/バトルコラム「大相撲裏話」)