12年ロンドン五輪金メダリストでWBA世界ミドル級1位村田諒太(31=帝拳)が王者アッサン・エンダム(33=フランス)を7回終了時の棄権によるTKOで下した。

 村田はインタビューで「勝つということは相手を踏みにじり、その上に自分が立つということ。勝つ人間は責任が伴う」と、高校時代の恩師で2010年に亡くなった武元前川さんの教えを口にした。試合を見守った武元さんの妻敬子さんは「重圧の中、本当に頑張った。いつまでも謙虚」と感極まった表情を浮かべ、コーチだった西井一さんは「本人も苦労してここまで来た」とねぎらった。