大みそかは「悪魔教復活祭」だ! ボクシングのWBO世界フライ級タイトル戦(31日)に挑む挑戦者で同級1位五十嵐俊幸(33=帝拳)が25日、都内ジムで練習を公開。「より個性あるものになっていた。インパクトがあります」と、入場曲がハードロックバンド元聖飢魔2ボーカルのデーモン閣下による特別版になると明かした。王者木村翔(29=青木)撃破が「教祖」への恩返しになる。

 知り合ったのは7年前。元構成員・ゾット星島の紹介で、悪魔教を布教するために組織された「教団」の信者(ファン)になり、以降はミサ(ライブ)にも足を運び、入場曲への使用も快諾してもらった。13年のWBC同級タイトル戦で八重樫に敗れてタイトルを失ってから4年半。長い苦難の時期も、教祖からの信者への愛は変わらなかった。

 「今回は冒頭、閣下の笑い声が入ってます」。これまで3度の世界戦全て楽曲「EL DORADO(エルドラド)」でリングインし、今回も同じだが、かなりのアレンジがなされている模様。この日の公開練習では軽快な動きを見せ、「4年前とは全然違う」と順調な減量に手応えは強い。試合後、自分がリングの上で笑ってみせる。【阿部健吾】