“漆黒天女”紫雷イオ(30)が、NXT女子王座戦で王者シャーロット・フレアー(34)、リア・リプリー(23)との三つどもえ戦を制し、9度目の王座挑戦で初戴冠を果たした。

三者譲らぬ展開のまま場外戦となると、イオはセットの屋根によじのぼり、そこから2人に向かって豪快にダイブ。リングでの激しい攻防の後、王者シャーロットが竹刀でイオ、リアをめった打ち。さらにリアをつかまえ、フィギュアエイトでタップ勝ちを狙ったが、この隙にイオがコーナーからリアにムーンサルトを決め、3カウント奪取。強敵2人を破り、悲願を達成した。イオはうれしそうにベルトを抱え、大量の紙吹雪が舞う中、コーナーに登って王座ベルトを掲げた。

元スターダムのイオは、18年にWWE入団。以来、NXTで活躍し、昨夏にヒールに転向。今年1月に右膝を痛め、3月末に2カ月ぶりに復帰するとNXT女子王座挑戦者決定ラダー戦で勝利し、シャーロットへの挑戦権を獲得。5月のタイトル戦ではムーンサルトで勝利をつかみかけたが、シャーロットが竹刀を使用したため、反則裁定に終わっていた。

試合後、イオは「やった。ついに取った。このタイトルを取るまで長い道のりだったけど、ついに手に入れて今日はとにかくうれしいです! リア・リプリーはタフ。シャーロットはタフ。だけど私がNXT女子王者だ!」と声を弾ませた。