昨年末に10年ぶりにノアに参戦し、杉浦軍に加入した村上和成(47)が大暴れだ。杉浦貴、NOSAWA論外と組み、拳王、タダスケ、征矢学の金剛に勝利。23日大阪大会でのGHCナショナル王者・拳王とのタイトルマッチに弾みをつけた。

序盤からリング内外で拳王とにらみ合いを続けた。オープンフィンガーのグローブをはめ、これまで参戦してきた総合格闘技やPRIDEのように、上から横からと容赦なく打撃でダメージを与えた。レフェリーが止めに入るもお構いなし。最後はタダスケの上に馬乗りになり、威圧感のある大きなうなり声を上げながら殴り続けた。飛び込んできた拳王も左1発で“KO”。その後タダスケを引きずり起こして絞め上げると、レフェリーが危険と判断し、試合を止めた。

勝利後は鬼の形相で拳王をにらみ付け、リング上で仁王立ち。バックステージでも村上節がさく裂。「目の前に来るやつをぶっつぶすだけだよ。いくらでも来い、やられればやられるほど燃えてくるからよ。殺されると思ってこい」と言い放った。

4日の後楽園大会で拳王を締め落とした上に「あれがチャンピオン? じゃあ、俺がやってやるよ」と挑戦状をたたきつけていた。この日も反則まがいの攻撃を連発。リングの上でも、場外でも手が付けられない。参戦3試合目ながら強烈なインパクトを残し続ける村上は、23日の一戦に向け「待ったなし、上等だよ。大阪楽しみにしておけ」と叫んだ。もちろん拳王も「お前のこと心から憎い。次のタイトルマッチ、本気の拳王を見せてやる」と応戦。王者として日本武道館を迎えるのはどちらか。23日大阪、激戦必至の一戦に注目が集まる。