天山広吉(49)がまたしても天敵を仕留めることができなかった。

小島聡(50)とのタッグでO・カーン、オスプレイ組と対戦。前日同様、椅子、机などがリングに持ち込まれ、わずか2分25秒で無効試合となった。試合後も「(次は)血の海に沈めてブチのめしてやる」と怒りをあらわにした。

椅子を持って登場した天山はレフェリーを投げ飛ばし、いきなり襲いかかった。その後も机の設置を止めようとしたレフェリーを再び突き飛ばすなど、暴走は止まらなかった。O・カーンも負けじとコードでチョーク攻撃で応戦。殴る、蹴るの「大人のケンカ」は収まらず、そのまま終了となった。

23日の復帰戦から3日連続での対戦となり「ボコボコにする」と挑んたが、勝負は持ち越しとなった。24日の対戦後には「1000倍返しにする」と発言した天山に対し、O・カーンも「引退寸前のよぼよぼ老人。1万倍にして返す」と挑発。この日の試合後も「花を持たせてやろうと思ったけど、やめだ。貴様から全部奪ってやる」とさらに罵倒した。

30日愛知大会では、いよいよシングルマッチが行われる。モンゴリアンチョップ封印を提案するO・カーンに対し天山は「俺の技なんや。お前が言うことちゃうやろ」と言いつつも「何でもやってやるよ」と受けて立つ意志を見せた。連日の「場外戦」で怒りは増すばかりの2人。30日のリングで決着をつけるしかない。