復活の第1歩を踏み出した。ここまで唯一白星がなかったYOH(33)が、同門でIWGPジュニアタッグ王者のロビー・イーグルス(31)を退け、待望の初勝利を挙げた。

がっちりと握手を交わして始まった一戦。序盤はイーグルスにリズムをつかまれたが、粘り負けしなかった。的確なトラースキックを何度も後頭部に食らわせて相手の余裕を奪うと、最後はイーグルスのロン・ミラー・スペシャルをファイブスタークラッチで切り返し、そのまま3カウントを奪取した。

このまま、終わらせるわけにはいかない。「ロッポンギ3K」として、ともにジュニアタッグ王座を5度戴冠するなど、ヤングライオン時代から苦楽をともにしてきたSHOに、今秋、突如裏切られた。かつての相棒は現在、ヒールユニット、ハウス・オブ・トーチャーの一員として猛威を振い、開幕4連勝で首位をひた走っている。そんな宿敵とは対照的に、自身は4試合で勝ち点0。開幕戦では、高橋ヒロムに4分弱で敗れ、「感覚が一致しない」と悔しさをにじませていた。

この日は、拍手をしながらバックステージに登場すると、「シャー!」と絶叫。苦悩を断ち切るかのように、力を込めた。SHOへのリベンジへ、残りの全試合、落とす気はない。