ボクシングWBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(32=フィリピン)が11日(日本時間12日)、UAEドバイで臨む予定だった同級1位ポール・バトラー(33=英国)との5度目の防衛戦をキャンセルした。

現地報道では胃腸炎で病院に搬送されたという。WBOから王座剥奪される見通し。10日に同地で開催された前日計量には姿を見せず、バトラーは元IBF世界同級王者ジョセフ・アグベコ(41=ガーナ)と対戦することになり、両者ともに計量クリアした。

興行主のプロベラム社は公式ツイッターで「カシメロはバトラーとのあすの戦いを回避せざるを得ませんでした。彼が迅速に回復することを願っています」とつづった。

カシメロはWBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)の対抗王者。20年4月に井上との王座統一戦が決まりながらもコロナ禍で延期に。その後もSNSなどを通じ、井上を挑発し対戦を熱望してきたが、カシメロが王座を手放す形になりそうだ。