WBAスーパー、IBF世界バンタム級王者井上尚弥(28=大橋)が、2年1カ月ぶりの国内凱旋(がいせん)マッチを勝利で飾った。IBF世界同級5位アラン・ディパエン(30=タイ)との防衛戦に臨み8回2分34秒TKO勝ち。WBA6度目、IBF4度目の防衛に成功した。

井上の2年1カ月ぶりの国内世界戦はテレビ地上波ではなく、ひかりTVとABEMAで、番組ごとの視聴課金となるPPV(ペイ・パー・ビュー)生配信による中継となった。井上のファイトマネーが軽量級では破格の100万ドル(約1億1000万円)以上となっている一方で、コロナ禍による入場者制限などで収益にも限界が出てきたため、今回は新たな試みが実現した。大橋会長は「これは歴史的なこと。感無量です。PPVはこれから進まなくてはいけない道だと思う」と力説していた。