K-1フェザー級現王者の軍司泰斗(23)が、成長著しい19歳の斗麗(とうま)に、延長の末、3-0で判定勝ちした。ノンタイトルの同級3分3回戦で0-1で延長に入ると、最後は気持ちのこもった連打で逆転した。

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軍司が王者としての意地を見せた。6月に那須川天心との大一番を控えるK-1スーパーフェザー級王者武尊と2月27日にエキシビションで拳を合わせ、学んだ精神力を延長で絞り出した。1、2回は斗麗のペース。前、左右の蹴りでリズムをつかまれた。3回は軍司が前へ出て圧力を強め、延長に入ると最後は斗麗をコーナーに詰め、右ストレートなどを決めて逆転判定勝ちをたぐり寄せた。

鬼門と言われるチャンピオンとしての初戦を何とかクリアしたが、リング上では「狙い過ぎちゃってダメダメな試合。斗麗選手強かった。僕は負けだと思っているので、しっかり修正して強くなって帰ってきます」と反省した。その後、試合を振り返り、「相手の跳び膝が怖かった。思ったより前に行けなかった。シンプルに強くて、すごくやりづらかった」と苦戦の理由を明かした。それでも、武尊の次にK-1を引っ張るのは自分だという自覚がある。「新世代の頭になれるように、次からチャンピオンらしい試合をする」と決意を新たにしていた。