IWGPジュニアヘビー級王者の石森太二(39)が、またしても金丸アレルギーにやられた。

無敗の4連勝中だった石森は第7試合、ここまで1勝3敗と黒星先行の金丸義信(45)と対戦した。ノア時代から10試合以上を戦い、いまだ1勝しかできていない天敵。苦手の田口も同ブロックにエントリーしたことも含め、大会前には「新日本は俺を優勝させる気がないんだな」と、苦笑いを浮かべるほど意識する存在だった。

この日も、予測不能な動きに惑わされた。ゴング前の奇襲はかろうじて逃げ切ったものの、口に含んだウイスキーを噴射するお得意の攻撃にやられた。これに隙をつかれ、変形のエビ固めを回避できず。一瞬にして3カウントを奪われてしまった。

2分7秒の決着。試合後は、何が起こったのか分からないという表情でリング上を駆け回った。さらにバックステージでも、怒りは収まらず。会場に響き渡る大声で「あー! くそー!」と絶叫すると、破壊する勢いでカメラに詰め寄った。

これにより、無敗の完全優勝の夢は消滅。黒星以上のストレスを負ってしまった。果たして、金丸アレルギーにつける薬はあるのか-。