プロボクシングWBO世界フライ級王者中谷潤人(=M.T)が米修業で80ラウンド以上のスパーリングを消化した。6月5日に渡米し、今週中に米ロサンゼルスでの合宿を打ち上げる中谷は29日(日本時間30日)、所属ジムを通じて合宿内容を報告。計82回のスパーリングを消化したとし「いろいろな選手と経験を積めた」と手応えを示した。 

現地では、名指導者のルディ・エルナンデス氏、岡辺大介氏の両トレーナーとのトリオでジムワークなどに取り組み「(2人に)いろいろチャレンジさせてもらい、いろいろな武器を少しずつ手に入れることができたので、1カ月が早く充実した合宿を積めました」と収穫を口にした。

25日(日本時間26日)に米サンアントニオで開催された1階級上のWBC世界スーパーフライ級王者ジェシー・ロドリゲス(米国)が元王者シーサケット・ソールンビサイ(タイ)を8回TKOで下し初防衛に成功した試合を視察。中谷は「サンアントニオで観戦させてもらい、近い階級の選手でとても刺激をもらいました。(ロドリゲスが)タフな選手にしっかりと手数であの結果に持っていくのは、さすがだなと思いました」と納得。近い将来、1階級上に転級する意向を持っており「この経験を意味のあるものにして行けるよう頑張ります」と報告していた。