人気キックボクサーの皇治(33)が、プロボクシング元世界5階級制覇王者フロイド・メイウェザー(45=米国)の秘蔵っ子相手に「ド根性」を見せつけた。

メイウェザーと英国のカリスマユーチューバー・デジとのエキシビションマッチをメインに組んだ同大会で、メイウェザーの弟子ジャハン・イングラム(21=米国)と、契約体重65キロのボクシングに準じたエキシビションマッチ(3分3回)で対戦。“ボス”からも「将来は世界チャンピオン」と評されるプロボクシング3戦3勝の相手に技術力の高さを見せつけられながらも、一歩も引かず、異国の地でも「倒れない男」の本領を発揮した。判定決着なしのエキシビション戦で、フルラウンドを戦い切った。

大会は日本時間午前1時から開始され、同4時20分頃にゴング。序盤から、皇治は積極的に前に出ていったが、パンチが単発で終わり、攻めあぐねる展開。一方のイングラムはスピードで圧倒した。プレッシャーの掛け合いとなったが、皇治は打たれても前に出る「根性」を披露。打撃を受けても舌を出して笑顔を見せるなど、余裕も漂わせ、最後まで倒されなかった。

同カードは、9月25日の超RIZIN(さいたまスーパーアリーナ)でメイウェザーのボディーガード、ジジを倒した功績を買われ「俺のアンダーカードに組むしかない」とレジェンドから直々にオファーを受けて実現。試合後は、皇治節全開だった。「イングラム、全然効いていないなあいつ。本当にありがとう」と実力を認めつつも、「今のはボランティア。本気出していません」ときっぱり。「TMT、日本に来い。キックでボコボコにしてやるから」と、メイウェザーへの挑発を続け、マイクでは相手を圧倒した。果たして、念願の対戦は実現するのか。