昨年12月、詐欺の疑いで兵庫県警垂水署に逮捕され、先月に謝罪会見を行ったキックボクサーぱんちゃん璃奈(28=フリー)がリング復帰を果たし、ファンの前で謝罪した。Breaking Downに参戦する「土木ネキ」こと坂本瑠華(24=スナイパーセキュリティー)とのエキシビションマッチ53キロ契約体重2分2回(ボクシングに準じたパンチのみルール)で拳を交えた。最後の30秒は両者ともにどつき合いとなるパンチの応酬となって4分間を戦い終えた。

リング上でぱんちゃんは「KNOCK OUTファンのみなさま、格闘技ファンのみなさま、本当にこの度は申し訳ございませんでした。本当に許されないことをしてしまったのですが、私は拳しかありません。この試合で拳しかないところみせようと思いましたが、まだまだ未熟でした」と謝罪した。

“みそぎ”とも言える非公式戦は勝敗決定、判定はなし。試合の中でいずれかの選手が試合続行不可能となった場合、その時点で試合は終了という「KO決着」はあった。1回は左ジャブを軸に自身の距離を保ちならワンツー、右ストレートで攻めると、終了間際にはラッシュをかけて8連打。2回には距離を詰めて4連打、ノーモーションの右と打撃技術をみせながら坂本を追い詰めたものの、KOに持ち込めなかった。

ぱんちゃんは「坂本選手にレベルが違うと言ってしまいましたが、その発言を…何を言っているか分からなくなってしまいました。坂本選手、ありがとうございました。不快にさせてしまった格闘技ファンのみなさま本当にごめんなさい」と反省と謝罪を続けた。

入場時には深々と頭を下げてから花道を歩いたぱんちゃんは落ち着いた黒コスチュームでファイトした。「もう1回、マイナスからスタートを切りますので、これから強くなる坂本選手、温かいKNOCK OUTをこれからもよろしくお願いします」と頭を下げていた。

【KNOCK OUT】ぱんちゃん璃奈復帰戦、鈴木千裕-マルコス・リオスほか/速報中