プロボクシングWBO世界スーパーフライ級王者・中谷潤人(25=M・T)が1日、在住する神奈川・相模原市のホームタウンアスリートに認定された。同市のホームタウンアスリートはF1ドライバーの角田裕毅(23)に続く2人目。同日、同市役所で開催された認定式に出席し、本村健太郎市長(53)から認定証を渡された。中谷は「17歳から相模原市に来させてもらっている。もっと相模原市の方に知ってもらえればうれしい」と同市のPR活動に前向きな姿勢を示した。

5月20日(日本時間21日)、米ラスベガスで元WBA世界同級王者アンドルー・モロニー(オーストラリア)とのWBO世界同級王座決定戦に臨み、2回、11回とダウンを奪った後、最終12回に強烈な左フックでモロニーをキャンバスに沈める強烈フィニッシュで勝利。聖地でWBO世界フライ級に続き、世界2階級制覇を成し遂げた。秋頃とされる初防衛戦は指名試合になる可能性が高い。

現在、WBOのスーパーフライ級上位には元世界3階級制覇王者・田中恒成(27=畑中)や元世界4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(35=ニカラグア)がランクされている。デビューから46連勝し、ミニマム級で新井田豊、高山勝成、フライ級で八重樫東の日本勢にも勝利を挙げてきた“ロマゴン”との対戦を問われた中谷は「ロマゴン選手は小柄なので僕の長い距離で戦えれば簡単だと思うが、経験はあるし近い距離で戦える選手。僕を強くしてくれる選手だと思う。オファーが来たら受けます」と前向きな姿勢を示した。

他団体王者との統一戦を希望している中谷は「王者であれば誰でも対戦したいですが、評価の高い(WBC世界同級王者フアン・フランシスコ・)エストラーダ選手と戦いたい」と同階級で最強と言われるビッグネームを挙げていた。