“プロレスリングマスター”武藤敬司の最後のBlu-ray BOX「武藤敬司引退記念Blu-ray BOX PRO-WRESTLING“LAST”LOVE HOLD OUT」が30日に発売される。

38年4カ月にもおよぶ現役生活最後の引退試合は、18年ぶりの東京ドーム興行となった。師匠のアントニオ猪木の引退試合が行われた場所でもある。相手は、新日本プロレスの“制御不能なカリスマ”内藤哲也。武藤は膝・股関節だけでなく大腿(だいたい)部に肉離れを起こすなど、試合直前に全治6週間の大ケガを負った。還暦の肉体はすでに限界だったが、最後まで勝負にこだわった。

試合後、昭和のプロレスが終わったと余韻に浸るファンに衝撃が走る。武藤がマイクをつかみ、「まだやりたいことがあるんだよな。蝶野、俺と闘え!」と叫んだ。かつて闘魂三銃士として共にプロレスの一時代を築き、38年前のデビュー戦の相手でもある蝶野正洋とのサプライズ引退試合を敢行。東京ドームに駆けつけた3万人超のファン、PPV(ペイ・パー・ビュー)で観戦したファンは、最後にまた最高傑作を目撃することとなった。

「イーヤ!!武藤敬司です。引退試合を観に東京ドームにご来場頂きました皆さん、PPVでご覧頂いた皆さん、誠にありがとうございました。

遂に引退試合の収録されたBlu-rayボックスが発売されます。意外と聞くところによると、2月21日の東京ドームの俺の引退試合は評判いいんだよ(笑い)。この評判の良い試合というものは、いつでも見られるようにね。自分がもし落ち込んだ時に見たら元気になるような感じの試合をしていると思うんだよね。だから、一家に1個ぐらいあってくれてもいいんじゃないの(笑い)。

39年間の最後の引退試合も作品として誇らしい試合になりました。内藤選手はこれからのプロレスビジネスを盛り上げてくれる人材だし、蝶野もアドレナリンを出して頑張ってくれた。デビュー戦で戦った選手と引退試合をした人なんていないと思うから、良い終わりだったと思う。是非、Blu-rayでご覧ください」

 

『武藤敬司引退記念Blu-ray BOX PRO-WRESTLING“LAST”LOVE HOLD OUT』

発売日 23年6月30日

価格 9900円(税込み)

発売元 東京サウンド・プロダクション

販売元 TCエンタテインメント

映像提供 全日本プロレス/株式会社GAORA/WRESTLE-1/株式会社ブロンコス/ABEMA/株式会社CyberFight/プロレスリング・ノア

▽ブルーレイ・ディスク1 「武藤敬司引退ロード」全試合をノーカット収録。 22年7月16日 武藤 - 清宮海斗

22年9月3日 拳王、征矢学、タダスケ組 - グレート・ムタ、グレート-O-カーン、NOSAWA論外

22年9月25日 武藤、藤田和之組 - 船木誠勝、中嶋勝彦組

22年10月16日 武藤、小島聡、ニンジャ・マック組 - 丸藤正道、ジャック・モリス、HAYATA組

22年10月30日 武藤、丸藤正道、稲村愛輝組 - 棚橋弘至、真壁刀義、本間朋晃

23年1月22日 グレート・ムタ、スティング、ダービー・アリン組 - 白使、AKIRA、丸藤正道

▽同ディスク2

23年2月21日に東京ドームで行われた引退興行12試合を収録。さらに武藤が自身のプロレス人生を振り返るインタビューも収録。ほか三沢光晴との初タッグなど全12試合収録。

 

マサ北宮、稲葉大樹組 - 稲村愛輝、矢野安崇組

坂崎ユカ、山下実優、中島翔子、辰巳リカ組 - 瑞希、伊藤麻希、渡辺未詩、荒井優希組

杉浦貴、小島聡組、ティモシー・サッチャー組 - ジェイク・リー、ジャック・モリス、アンソニー・グリーン組

第1試合 小川良成、Eita、HAYATA、クリス・リッジウェイ、ダガ組 - 小峠篤司、YO-HEY、吉岡世起、アレハンドロ、宮脇純太組

第2試合 MAO、勝俣瞬馬、上野勇希、小嶋斗偉組 - 遠藤哲哉、岡谷英樹、高鹿佑也、正田壮史組

第3試合 シュン・スカイウォーカー、KAI、ディアマンテ組 - 丸藤正道、イホ・デ・ドクトル・ワグナーJr.、ニンジャ・マック組

第4試合 宮原健斗、諏訪魔、青柳優馬組 - 拳王、中嶋勝彦、征矢学組

第5試合 外道、石森太二組 - NOSAWA論外、MAZADA組

第6試合 高橋ヒロム - AMAKUSA

セミファイナル オカダ・カズチカ - 清宮海斗

メインイベント 武藤 - 内藤哲也

特別試合 武藤 - 蝶野正洋

※23年1月1日に日本武道館で行われたグレート・ムタ 対 WWE中邑真輔は未収録。

 

◆武藤敬司(むとう・けいじ)1962年(昭37)12月23日、山梨県生まれ。84年に新日本プロレス入門。同年10月デビュー。同日入門の蝶野、橋本と「闘魂三銃士」と呼ばれた。その後、米NWAに参戦。化身の「グレート・ムタ」としても活躍。02年に全日本に入団。11年まで社長を務めた。13年に「WRESTLE-1」を旗揚げ。20年4月からフリー。21年2月、プロレスリング・ノアに入団。188センチ、110キロ。