東京女子プロレスの角田奈穂(36)が13日、都内で会見を開き、7月いっぱいでの卒業、プロレスラーとしての引退を発表した。並行して活動を続けてきた舞台女優の方も年内で終了する方向で「人前に出る仕事に区切りをつけたい」と語った。

引退の理由について角田は「また新たに自分の人生の中で次の目標ができた。その人生に向けてプロレスに甘えることなく、一区切りをつけて、次のステップに進んでいきたい」と語った。具体的内容については明かさず「実現した時に言えたら」とした。

15年にアクトレスガールズ1期生としてデビュー。舞台女優としても活躍しながら、さまざまな団体のリングで戦ってきた。小柄ながら持ち前のパワーと豪快な技でファンを魅了。20年からは東京女子に本格参戦。昨秋にはプリンセスタッグ王座にも輝いた。「経験できないことをたくさんさせていただいた」と育ててくれた団体に感謝した。

昨年から24年中の引退を考えていた。31日両国大会が控える時期での発表となったが「引退までに向けて会える時間を大切にしてきたい。プロレスラー人生において両国国技館が最後の大きな大会になるので、できるだけ大勢の方に会いに来ていただきたいな」と胸の内を明かした。

引退試合までのビジョンは「見えていない」と言うものの「東京女子の環境の中で、やれることは全部やったと言い切れる」と語った。「笑顔でリングで10カウントを聞いて降りられたら」。残り4カ月、プロレスラーとしての最終章を悔いのないものにする。

◆角田奈穂(かくた・なお) 1987年(昭62)3月20日、千葉県生まれ。15年5月にアクトレスガールズ1期生としてプロレスデビュー。一度離れていた、舞台女優としての活動も再開した。20年同団体退団後からは、東京女子プロレスにレギュラー参戦。23年10月にプリンセスタッグ王座を初戴冠。元公務員という異色の経歴を持つ。161センチ。得意技は紫電改、譽、橘花、ケンカキック。