WBC世界フェザー級8位阿部麗也(31=KG大和)が再起戦を飾った。メインイベントで、A級(8回戦以上)2戦目となる10歳年下の川本響生(21=吉祥寺鉄拳8)との58・0キロ契約体重10回戦に臨み、3-0(96-94、97-93、98-92)の判定勝利を挙げた。阿部は「相手はキャリア以上に、くせ者でした。自分はしょっぱい試合で勝ったというだけ。自称・天才といいながら凡人。少しずつ練習し、また進化をお見せできたら」と反省の気持ちを込めながら勝利に安堵(あんど)した。

サウスポーの阿部はワンツー、ダイレクトの左でテンポ良く攻めると、中盤には上下に打ち分けて優位に立った。6回に鼻血を吹き出した川本から左フックなどの反撃を浴びながらも冷静に対処して勝利をもぎ取った。阿部は「(川本は)最後まで気持ちが折れなかった。みんなが思っていた以上に強かった。左ジャブなどがうまかったし、やっかいだったというのはある」と川本に敬意を表した。

今年3月、当時のIBF世界同級王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に挑戦したものの、8回TKO負けを喫した。帰国途中には現役続行を決断し、約7カ月ぶりの再起リングに臨んだ。阿部は「ロペスと実際に向き合い、本物のチャンピオンを感じた経験と、ボクシングのスピードとかスキルではない生物的な強さ、自信とかの強さが大事だと。そこの気持ちの部分とかの強さは上にいくとみんなが持っている。そういう自信、生物的な強さを持って自信満々にやるスタイルを確立したい」と強い覚悟を口にした。

所属ジムの片渕剛太会長は「(9~10回に)気持ちをみせて倒しにいっている。フルモデルチェンジではないけれど、前よりは変わっている。ここからもうひと踏ん張り。頑張る、その連続だと思う」とサポートを約束。阿部は「また新たな阿部さんをみせたい。『阿部さん劇場』の最終章。今日の内容ではすぐ世界と言えないが、やっぱり阿部さんだなと思ってもらえる試合をしていく」と決意を示していた。