プロボクシングWBA世界バンタム級正規王者アントニオ・バルガス(28=米国)が25日、横浜市内のジムで練習を公開した。

30日、横浜・BUNTAIで、同級2位の元WBC世界フライ級王者比嘉大吾(29=志成)の挑戦を受ける。公開練習ではドエル・モンテス・トレーナーとのミット打ち、サンドバッグ打ちなどを披露し「良い気分だ。自分が『スーパーヒューマン』だと思うぐらい良い状態でいる。とてもエキサイティングな気持ちで意気込みも十分しっかりと初防衛戦でベルトを守る」と意気込みを口にした。

アマチュア時代の15年からコンビを組むモンテス・トレーナーの娘メロディーさんと16年大みそかに結婚し、子供2人(7歳の長女、2歳の長男)もいる。義父との二人三脚で比嘉撃破を目指すバルガスは「家族と一緒の初防衛戦ということで特別な気持ち、意味深い試合になっている。もちろんここで防衛したら次も。親子での試合を大事にしていきたい」と意欲満々。「義父」モンテス・トレーナーは「僕の息子なので任せている。特別な絆があるから」と寄り添う姿勢をみせた。

拠点となる米フロリダ州キシミーに加え、米ネバダ州ラスベガスでも最終調整60ラウンドほどのスパーリングを重ねてきた。バルガスは「もちろん手数の多い激しい試合を想定しているが、相手の出方次第で自分はボクシングするし、殴りあうなら殴りあう。相手の様子を見ながらしっかりと戦っていきたい。勝ちにいくのはもちろんだ。向きあったら印象も違うだろう。1~2回で様子を見てから戦い方を決めていく。有効打をきちんと打つことが大事。必要ならばビッグパンチもヒットさせていきたい」と比嘉のファイトプランを見極めて勝機を探るつもりだ。

9歳からボクシングを始めたバルガスは、16年リオデジャネイロ・オリンピック(五輪)代表でアマ戦績125勝7敗。昨年12月のWBA世界同級暫定王座決定戦では、対戦相手のウィンストン・ゲレロ(ニカラグア)とダウンの応酬の末に勝利。正規王者だった堤が左目手術により休養王者となったことを受け、正規王者に。同級の他団体王者はすべて日本人。バルガスは「ゆくゆくは王座を統一したい。王座統一を含めてビッグマッチしていきたい。次に試合する時は(夫人など)家族も連れていきたい」と将来像をイメージしながら気合を入れ直した。