プロボクシング元2階級制覇王者でWBC世界バンタム級1位のフアンフランシスコ・エストラダ(35=メキシコ)が6日、公開練習を行った。11日、東京・両国国技館で同級2位那須川天心(27=帝拳)とのWBC世界同級挑戦者決定戦を控える。シャドーボクシング、ミット打ち、サッドバッグ打ち、パンチングボール打ちなどで汗を流したエストラダは「那須川選手素晴らしいボクサー。若く、これから将来がある選手。彼も私に勝ちたいし、私も彼に勝たなければならない。絶対に勝たなければならないと考えている」と厳しい表情。さらに「那須川選手はサウスポー。そこは気にしている」と強く警戒した。
地元のメキシコ・ソノラ州エルモシージョでトレーニングを開始。その後、高地のメキシコシティーに移動し、高地トレーニングを積んできたという。エストラダは「那須川選手とは指名試合だ。王座返り咲きのチャンスだったのでオファーを受けた。私も3階級制覇を夢、目標としている」とフライ級、スーパーフライ級に続く3階級制覇を目標に掲げる。同じ地元ソノラ州出身の元世界3階級制覇王者フリオ・セサール・チャベスの名を挙げ「バンタム級で王座獲得できれば同じソノラ州出身のチャベス選手と肩を並べることもモチベーションだ」と言葉に力をこめた。
那須川がKOを狙っていることを伝えきくと、エストラーダは真顔で「日本という那須川選手のホームだ。はっきりした形で勝たなければならない。狙えるならKO、あとは神ぞ知るのみ」とKO決着を狙っているという。区切りのプロ50戦目。昨年6月のバンタム級転向初戦以来、約10カ月ぶりのリングへ、エストラダは「年齢的には反射神経、力強さはなくなっていくかなと思う。とはいえ非常に厳しいトレーニングを積んできたので良いコンディションだ。自分の感覚と状態は良いと思っている」と自信の笑みも浮かべた。【藤中栄二】

