元横綱大鵬の孫、東幕下60枚目納谷(18=大嶽)が、三段目陥落へ後がなくなった。

東幕下59枚目佐々木山(27=木瀬)に寄り倒しで敗れ、2勝3敗と黒星先行。「立ち合いは良かった」と頭からぶつかって突き放したが、すぐに前へ出ることができなかった。体を密着させられ「肩まで入るくらい」深く左を差された。納谷は右のおっつけで対抗するが、そのまま一気に土俵際まで後退。最後は土俵の外で背中に土をつけた。

「前に出て突き放す相撲が取れていない」と幕下のレベルに苦戦している。あと一番落とせば負け越しが決定。番付が幕下最下位の納谷は、再び三段目へ陥落することが確実だ。

幕下在位へもう1敗もできないが、場所中の心境の変化は「ないです」ときっぱり。「あとしっかり2番取るだけです」と淡々と語った。