十両昇進2場所目を迎える、大相撲の西十両11枚目の霧馬山(23=陸奥)が7日、イタリアのジュエリーブランド「MIMI(ミミ)」の図柄が入った化粧まわしを贈呈された。同ブランドをはじめ、有名ブランドが数多く店舗を構える、東京・銀座の「GINZA SIX」で会見。師匠の陸奥親方(元大関霧島)を現役時代から支援し、「MIMI」を扱うNWIホールディングスからの贈呈で、霧馬山にとって化粧まわしは3本目。「早く幕内、三役に上がって恩返ししたい」と感謝した。

化粧まわしのデザインは、白地に黒いオウムが描かれたものだ。「飛ぶ」という意味を持つ「FREE VOLA」という、蝶をイメージした「MIMI」を代表する、66万円(税別)のネックレスをオウムがくわえている。霧馬山は「これまでの2本(の化粧まわし)も良いけど、こういう白いのは初めて。かっこいい」と、早くも気に入った様子だ。陸奥親方は、近いうちに他にも化粧まわしを贈呈される可能性があることを明かし「プレッシャーがかかれば、それだけ本人もやる気が出る」と、幕下に陥落できない状況で、さらに実力を発揮することを期待した。

また会見には、母国モンゴルから、今月2日に来日した父ビャンブチュルンさん(49)と母エンフゲレルさん(46)も同席した。両親は15日まで日本に滞在予定で、夏場所(12日初日、東京・両国国技館)も観戦予定。12日には「母の日」を迎えるとあって、この日、霧馬山はカーネーションの花束と高級ネックレス「FREE VOLA」を、エンフゲレルさんにプレゼント。母からは「非常に感動しました。親方にお世話になり感謝しています。息子には、もっと頑張ってもらって横綱になってほしい」とエールを送られた。

これには霧馬山は「横綱とは今は言えない」と謙遜。それでも「鶴竜関と対戦したい」と、同じ時津風一門の横綱と対戦できる地位まで、早く出世することを誓っていた。