先場所13勝で関脇に復帰した正代(28=時津風)が、リベンジに成功した。

先場所優勝を争った徳勝龍(33=木瀬)を相手得意の左差しから一方的に押し出した。「なんであれが先場所でなかったんですかね。優勝だったじゃん」。口も滑らかになる快勝だった。

時津風部屋には場所前、白鵬と鶴竜の両横綱をはじめ、大関とりの関脇朝乃山ら実力者が出稽古に訪れた。正代は「いろんなタイプの力士と稽古ができた」。良質な稽古で優勝にわずかに届かなかった部分を埋めた。

昨年九州場所から2桁勝利と好調が続く。「初日に勝つといい流れの場所が続いている。そういう流れに乗りたい」。無観客開催の特別な場所で、目指す目標は初優勝で変わりない。