関脇正代(28=時津風)が、横綱白鵬から3年ぶりの白星を挙げた。

立ち合い右で張ってくるなど、荒々しい取り口で攻める白鵬の懐に入り、もろ差しで寄り切り。6勝6敗で星を五分に戻した。

「あまり覚えていないが、何とか(土俵際で)残ることができた。単純に横綱に勝ってうれしい」。

場所前に、出稽古に来た白鵬の胸を借りていた。こてんぱんにやられた中で、相手の立ち合いのパターンを研究。

「稽古で見ていて頭にあった。でも考えるとひるんでしまうので、考えすぎないようにした」。張られた顔は真っ赤になったが「当たり所が良かった」とけろっとしていた。

白鵬からの白星は小結だった17年春場所以来。三役に戻ってきた28歳は「勝ち越して関脇に定着できるように頑張りたい」と決意を語った。