大相撲の大関経験者で序二段から再入幕を果たした東前頭17枚目照ノ富士(28=伊勢ケ浜)が、5年ぶり2度目の幕内優勝に意欲をのぞかせた。

15日、代表取材に応じ「やれることを精いっぱいやるだけ。1つ1つ集中して勝っていけば次につながるし、毎日の積み重ねが優勝にも勝ち越しにもつながっていく」と7月場所(19日初日、東京・両国国技館)を見据えた。

今場所は1日あたりの総観客数が2500人に設定された。「お客さんがちょっとでも入ってくれるので、いい相撲を見せて頑張りたい」。18年初場所以来となる幕内の舞台。支度部屋でも準備運動の際にマスク着用が義務づけられるなど、感染予防に細心の注意を払うことになるが「(心配事は)そんなに言うことはない。やれることを全部やりたい」と淡々としていた。

発奮材料がある。故郷モンゴルの祭典「ナーダム」で、地元の友人が優勝した。「頑張らなくちゃとなる。今場所友達が優勝したので、オレも負けていられない」と刺激を受けていた。