大相撲秋場所(13日初日、東京・両国国技館)で再入幕を果たした東前頭13枚目明生(25=立浪)が、番付発表から一夜明けた1日、茨城・つくばみらい市の部屋で稽古を行った。新入幕の豊昇龍や十両天空海らと計19番相撲を取った。稽古熱心で知られる明生だが「暑いので長々とはできない。一番一番集中してやっていこうという感じ」と電話取材で話した。1月に左肘を負傷し、体の管理についても考え方が変わったという。「無理をしないように、けがをしないような体をつくらないといけない。でもけがをした後は自分の体をいたわってしまうので、そしたら追い込むことができない。それはだめだし、そこらへんが難しかった。でも学べたことだと思います」と明るい声だった。
以前からトレーナーを雇って肉体強化に励んでいるが、外出自粛期間が続くここ数カ月は週に3、4回来てもらっている。「こんなに長く雇ったことはなかった。見た目、体つきは変わった。腕が使えるようになってきた。体幹、腹筋を集中してやっている。強くなってきている」と効果を実感。トレーナーは怪力を競う「ストロングマン」の選手で、現在は大学のラグビー部などでトレーニングを指導している。「どういうところの筋肉を使っているとか、全部教えてくれる」と、頼もしい存在とともに力をつけている。
昨年九州場所には西前頭2枚目まで番付を上げた実力者は、関取ながら国技館への移動に電車を利用することで知られていたが、コロナ禍で7月場所は車で場所入りした。「(運転してくれるのは)知り合いだったり、おかみさんだったり、助かっています」。恩返しには本場所での活躍が一番。2場所ぶりの幕内の土俵に向けて「最高位を更新したい」と意欲を燃やした。【佐藤礼征】

