前日13日目の取組で頭を打ち、土俵上で5分以上倒れるアクシデントに見舞われた三段目力士の響龍(28=境川)について、師匠の境川親方(元小結両国)が「いま、一生懸命、治療に専念しております」と、日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱大乃国)を通じてコメントした。

東三段目65枚目の響龍は前日13日目の7番相撲で、投げの打ち合いの末に頭を俵に激しくぶつけた。うつぶせの状態で立つことができず、約1分後に呼び出し3人があおむけ状態に。その後も起き上がる気配がなく、倒れてから約3分後に担架を持った世話人らが土俵上に上がった。やや準備に時間がかかりながらも、ようやく運び出そうとした時に、医師が到着。2、3回、響龍の体をたたいても反応は全くなかった。倒れてから6分後、ようやく担架に乗せられて運ばれ、救急搬送された。

芝田山広報部長は前日13日目の時点で「頸椎(けいつい)の神経が圧迫されている可能性があるかもしれない。また情報が入ったらお伝えします」と話していた。