<大相撲夏場所>◇4日目◇12日◇東京・両国国技館
東前頭筆頭の若隆景が勢いに乗って、初日から3連勝だった高安も撃破した。低い立ち合いで右からおっつけ、最後は両はずで前に出て押し出した。大関連破に続き、大関経験の実力者にも完勝し、2日目から3連勝と今場所の主役候補に躍り出た。
4大関は初日以来のそろっての白星となった。照ノ富士は御嶽海との“全勝対決”。立ち合いで左上手を引いた照ノ富士が、一気に圧力をかけて、相手に何もさせずに寄り切った。
連敗中だった朝乃山は、北勝富士に攻め込まれながら、差した右からすくって体勢を逆転して寄り切り、星を五分に戻した。かど番の大関正代は、翔猿を寄り切った。貴景勝は明生を立ち合いから圧倒して、ともに3勝1敗とした。
4日目の取組を写真で振り返ります。
大相撲春場所 全取組詳細
幕内
- 千代大龍(右)を寄り切りで破る魁聖(撮影・鈴木正人)
☆魁聖 お客さんがいるのは全然違う。拍手があるだけでうれしい。土俵入りの時に(観客席に)知り合いがいるのが見えると気合が入る。今日はいませんでしたけど。
- 明瀬山(手前)を下手投げで破る石浦(撮影・河田真司)
- 大奄美(左)と天空海の取り組みは同体となり取り直しとなる(撮影・滝沢徹郎)
- 天空海(右)を肩透かしで破る大奄美(撮影・滝沢徹郎)
- 大奄美に敗れた天空海(撮影・滝沢徹郎)
- 取り直しの一番で大奄美に肩すかしで敗れ、大銀杏が崩れた状態で引き揚げる天空海(撮影・河田真司)
- 琴恵光(右)を突き落としで破る千代丸(撮影・鈴木正人)
- 千代丸(右)に突き落としで敗れる琴恵光(撮影・河田真司)
☆千代丸 立ち合いから攻めきれなかったが、右がいいところに入った。お客さん入った方が気合入ります。調子いい感じです。
- 隠岐の海(右)を上手投げで破る千代翔馬(撮影・滝沢徹郎)
☆千代翔馬 立ち合いは一番ダメ。当たれなかった。
- 玉鷲(右)を押し出しで破る琴ノ若(撮影・滝沢徹郎)
☆琴ノ若 昨日1つ勝ったが内容はよくなかった。お客さんが入ってくれて、そこを自分の流れになればと思います。
- 照強(下)を突き落としで破る輝(撮影・鈴木正人)
☆輝 しっかり我慢できて、いい流れになったと思う。体がちゃんと動いてくれた。
- 剣翔(右)を突き落としで破る志摩ノ海(撮影・鈴木正人)
☆志摩ノ海 張り差しにいって(相手の)右が入ったんで、反応で突き落としにいったと思う。体は反応できている。もっと前に出る相撲がとれれば。
- 遠藤(手前)に寄り切りで敗れる宝富士(撮影・滝沢徹郎)
- 栃ノ心(右)を寄り切りで破る英乃海(撮影・河田真司)
- 阿武咲(左)をはたき込みで破る逸ノ城(撮影・鈴木正人)
- 豊昇龍(左)を上手出し投げで破る霧馬山(撮影・河田真司)
- 千代の国が欠場のため大栄翔の不戦勝となる(撮影・滝沢徹郎)
- 高安(左)を押し出しで破る若隆景(撮影・滝沢徹郎)
☆若隆景 下から前に出られたのが良かった。下から差されないように攻められた。
- 妙義龍(左)を寄り切りで破る隆の勝(撮影・滝沢徹郎)
☆隆の勝 落ち着いて相手を見ながら前に出られたので良かった。とにかく右を差されないように意識して相撲を取れたのかなと思う。
- 翔猿(手前)を押し出しで破る正代(撮影・滝沢徹郎)
- 明生(手前)を押し倒しで破る貴景勝(撮影・滝沢徹郎)
☆貴景勝 (この日から観客が入る)お客さんがいる方が盛り上がる。どっちにしろ力を出すことを最初にやっていかないといけない。拍手いただけるのはありがたいこと。プラスにして明日もやっていきたい。
- 北勝富士(手前)の攻めを土俵際で耐える朝乃山(撮影・滝沢徹郎)
- 北勝富士(右)を寄り切りで破る朝乃山(撮影・河田真司)
- 御嶽海(左)を攻める照ノ富士(撮影・河田真司)
- 御嶽海(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
- 御嶽海(左)を寄り切りで破る照ノ富士(撮影・鈴木正人)
- 御嶽海を寄り切りで破り、懸賞金の束を手に土俵から引き揚げる照ノ富士(撮影・河田真司)