大相撲九州場所(11月14日初日、福岡国際センター)に向けた合同稽古が25日、東京・両国国技館内の相撲教習所で始まり、秋場所を途中休場した小結高安(31=田子ノ浦)は精力的に汗を流した。関取衆との申し合いでは、関脇御嶽海らを相手に計14番相撲を取った。稽古後に代表取材に応じ「感触としては良かった。攻める相撲を取れた」と振り返った。

部屋では自身が唯一の関取で、兄弟子で長年稽古をつけてもらっていた部屋付きの荒磯親方(元横綱稀勢の里)は、部屋を興して8月に独立。合同稽古は関取衆と肌を合わせる貴重な機会だけに「いろんな相撲を取って体の張りをつくりたい」と意気込む。

秋場所は思うような結果を残せなかった。11日目の横綱照ノ富士戦では、寄り切られた勢いで土俵下に落下。背面を強打して、しばらく立ち上がれなかった。翌12日目に「右大殿筋筋挫傷疑いにより約2週間の安静加療が必要となる見込み」との診断書を提出して休場。4勝止まりで勝ち越しを逃し、来場所は6場所連続で守っていた三役の地位から陥落する見通しとなっている。

ケガの状態については「打撲だったんですけど、もう大丈夫です。順調ですね」と万全を強調した。