4日間の日程で行われる大相撲の関取衆による合同稽古は21日、東京・両国国技館内の相撲教習所で2日目を迎え、来年の大相撲初場所(1月9日初日、両国国技館)に向けて、関取衆12人が参加。1時間15分の申し合い稽古などで汗を流した。

西前頭5枚目の豊昇龍(22=立浪)は、申し合いで最多の25番を取った(11勝14敗)。合同稽古参加は4月以来、7カ月ぶり。「久しぶりに来て気持ち良く稽古出来て良かったっす」と心地よい汗を流した。4日間という短い期間になるが「技とかやるわけじゃなくて、当たって前に攻めて、下から起こして自分のペースにして相撲を取りたいと思いますね。なかなか他の部屋の関取衆と稽古できないのでこの4日間、しっかりやっていきたいと思います」と狙いも明確だ。

部屋での稽古も充実しているようだ。明生、天空海の関取衆や若い衆相手に連日、30~40番の稽古。「昼寝して体を休ませて午後にジムで」という筋力トレーニングも週に4~5日のペースで行っているという。

東前頭14枚目からスタートした今年は着実に番付を上げ、9月の秋場所は三役目前の東前頭筆頭にまで上がった。その秋場所から2場所連続の負け越しで、新年の初場所は前頭6枚目前後からの出直しとなる。ただ、強靱(きょうじん)な足腰、一本背負いという大技、今年1年で内掛けと外掛けが3勝ずつという足技でファンを魅了しているのは間違いない。先行する「元横綱朝青龍のおい」というイメージから脱却し、三役昇進、そしてその上を目指す新年にしたいところだ。