新大関の御嶽海(29=出羽海)が、東前頭2枚目逸ノ城を押し出しで下して白星発進した。大阪開催は2年ぶり、有観客開催は3年ぶりとなった春場所。部屋後援会の「大阪出羽海会」から贈られた新しい化粧まわしを締めて、会場に集まった大勢のファンの前で白星を挙げた。
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春場所開催を待ち望んでいた大阪のファンの目の前で、新大関の御嶽海が期待に応えた。立ち合いで巨漢の逸ノ城の当たりを受けて引いたが、うまく右に動いてかわした。体勢を低く立て直して前へ。はず押しで逸ノ城の動きを止めて押し出した。取組後は、オンライン取材には応じず。新大関場所に集中するかのように会場を後にした。
新大関に昇進したのを機に「大阪出羽海会」から新しい化粧まわしが贈られた。同後援会の七條雅一会長が取締役会長を務める「株式会社セブンズ」の会社ロゴがあしらわれた物で、白地に「7」の文字が描かれている。御嶽海は15年春場所で初土俵を踏み、ちょうど7年たって昇進。そして、3年ぶりの有観客開催となった春場所初日のこの日、土俵入りで縁起のいい化粧まわしを披露し、白星をがっちりとつかんだ。
3度目の優勝を果たした1月の初場所後に、新型コロナに感染して入院を余儀なくされた。稽古不足は否めなかったが、場所前には「不安はそんなにない」と口にしていた。入院期間中に体重は6、7キロほど落ちたが「落ちた、やった、みたいな感じです」とむしろ前向き。持ち前の明るい性格で感染を苦にせず、新大関場所を迎えていた。
難なく白星発進し、2日目はご当地力士の宇良と対戦する。業師だけに警戒は必要だが、過去2戦2勝と合口は悪くない。06年夏場所の白鵬以来、史上9人目の新大関優勝に向かって突き進む。【佐々木隆史】

