日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月10日初日、ドルフィンズアリーナ)の番付編成会議を行った。

夏場所、西幕下筆頭で4勝3敗と勝ち越した西川改め豪ノ山(24=武隈)が新十両に昇進。元大関豪栄道の武隈親方が今春におこした部屋から、第1号の関取となった。

中大相撲部で4年時に学生選手権準優勝で三段目100枚目格付け出しの資格を得た。昨年春場所、境川部屋から初土俵。今年初場所で幕下優勝を飾るなど順調に番付を上げ、武隈親方の独立にともない2月1日付で武隈部屋に転籍して関取の座を手にした。

東京都内の部屋からオンラインで会見に臨んだ豪ノ山は「発表されてホッとしています。上がれるか、今日まで分からなかった。上がれてよかったです」と素直な心境を明かした。

師匠の武隈親方は「十両に上がったことはうれしいがここで終わりではなく新たなスタート。自分も気を引き締めて、万全な態勢で名古屋場所に臨ませたい」と話し、しこ名については「関取昇進の節目。十両に上がった際はしこ名をつけようと思っていたので。自分が考えて本人と話をした。いくつか候補があった中で選びました。強い山という意味があって、名前の登輝とも強く山をのぼるという意味でつながると思った」と明かした。

豪ノ山も「しこ名いただけたんで来場所から気を引き締めていきたい。自分の名前の登輝と字面もかっこいいと思った。強い意志を持って来場所も勝ち越せるように頑張りたい」と気合を入れた。

新十両で迎える名古屋場所に向けて「1場所で落ちないよう勝ち越せるよう、今から準備して頑張りたい。気迫のこもった押し相撲を見てもらえたらと思う。楽しみな部分もあるが、しっかり気を引き締めなければと思う。どんどん上を目指していける力士になりたい」と誓った。