大相撲の伊勢ケ浜親方(元横綱旭富士)の妻・杉野森淳子さん、間垣親方(元横綱白鵬)の妻・白鵬紗代子さん、幕内格行司の木村寿之介が、力士以外で相撲振興に寄与した人に与えられる「永楽相撲功労賞」を受賞した。14日、東京・永田町の永楽倶楽部で表彰式が行われ、3氏が出席した。

2横綱を輩出した伊勢ケ浜部屋をおかみさんとして支えてきた淳子さんは「人生の中で表彰された記憶は1度もなかったので、今回は思いもよらず、お話をいただいた時は、うれしく思いました。部屋を持って30年、ご褒美をいただいた気持ちになりました」とあいさつ。優勝45回の横綱に寄り添った紗代子さんは「このような賞をいただき、うれしく思います。8月から部屋を持つことになると思うんですが、伊勢ケ浜部屋のおかみさんを目指して、力士を育成してまいります」と話した。

若手行司への育成、指導も評価された寿之介は「このような賞をもらうのは初めて。40年目になりますが、怒られることはあっても、表彰されるのは初めて。今後も頑張って、伊之助、庄之助を目指していきたいです」とコメントし、会場を沸かせた。

永楽倶楽部は早大創設者・大隈重信が1915年に創設した社交クラブを前身とした団体。創設100周年を記念して「永楽相撲功労賞」を設けた。今回が4回目で、女性の受賞者は初めてとなった。