日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で理事会を開いた。報道陣の電話取材に応じた芝田山広報部長(元横綱大乃国)によると、8月から開催される夏巡業参加者を対象に27日に実施した新型コロナウイルス感染を調べるPCR検査で、親方や力士らから多数の陽性者が出たという。

「親方や関取、行司、床山らからも感染者が出ている。巡業に向けてこれからどう対処するか考えないといけない。今のところでは中止とか延期の話はない」と話した。

名古屋場所中には12部屋、場所前の田子ノ浦部屋を含めると計13部屋から新型コロナ感染者が判明した。今回のPCR検査での感染数はまだ集計中というものの「(名古屋場所の部屋数から)プラスアルファで出ている。3~5人ぐらいがかかった部屋もあれば、全員がかかった部屋もある」とさらに新たな部屋からの感染者が判明したという。

夏巡業は8月5日に東京・立川市からスタート。名古屋場所では力士1人でも感染が判明すれば同部屋の力士全員が休場の措置を取った。しかし夏巡業では、陰性だった力士らは複数回の抗原検査などで陰性だった場合、巡業に参加させるなどの措置を検討中だという。