2021年秋場所後に引退した元横綱白鵬の宮城野親方(37)が、断髪式前、最後の横綱土俵入りを行った。太刀持ちに大関貴景勝、露払いに関脇豊昇龍を従え、観衆から「ありがとう、白鵬!」の声援が飛ぶ中、不知火型の土俵入りを披露した。現役として最後に本土俵に立った、優勝の昨年名古屋場所から1年半以上が経過。それでも現役時代と遜色ない体、力強い四股、せり上がりでファンを魅了した。

それまで「大横綱」と呼ばれた、史上最長69連勝の双葉山、いずれも優勝20回を超える大鵬、北の湖、千代の富士、貴乃花、朝青龍が、ことごとく雲竜型だったのに対し、不知火型は「短命」というジンクスがあった。それを白鵬が史上最多を大きく更新する優勝45回など、数々の記録を打ち立てて打ち破った。