大嶽部屋に隣接する王鵬の実家も喜びに満ちた。母美絵子さんは「『結びの一番になります』と放送で聞こえた時に胸がいっぱいになっちゃいました…」。テレビの前では見ていられず「今日はベランダで」と平常心ではいられなかった。

祖父でもある昭和の大横綱大鵬も見守り、背中を押した。「始まる前に(仏壇の遺影に向かって)『おとうさん~』って呼んで、『横綱と結びで相撲がとれるようになったよ、しっかり見ていてね』と伝えました」。低く鋭い立ち合い思いきり当たり、真っ向勝負を挑む姿に、祖父も拍手を送ったに違いない。

「結びなんて本当にありがたいこと。思いきり胸を借りていってほしいと思っていたので、うれしかった。息子のイケメンが新聞を飾るのね」。だが、まだ5日目。健康で勝ち越して千秋楽を迎えることを一番に願う。「みんなに好かれて正々堂々と。大きなケガなく、上を目指してほしい」。母として最高のホワイトデー(白星)だ。【鎌田直秀】

王鵬、横綱初挑戦で金星「結び…すごい気持ちよかったですね」大横綱大鵬の孫で父は元関脇貴闘力