大相撲夏場所(5月11日初日、東京・両国国技館)で、横綱昇進に挑む大関大の里(27=二所ノ関)が、中1日で稽古内容をV字回復させた。17日、茨城・鉾田市で行われた巡業に参加。朝稽古で大栄翔、王鵬とそれぞれ5番取り、計7勝3敗だった。15日に東京・大田区で行われた巡業は5勝7敗。最後は小結霧島に1度も勝てないまま4連敗で終えていた。この日の稽古後は「おととい(15日)の稽古が良くなかったので、しっかりと切り替えてできたかなと思う」と、手応えを口にしていた。
15日は「嫌な相手と取った」と、足技などもある霧島の他、日体大時代の同級生で、当時から合口は良くなかった阿武剋、地力のある明生を意図的に選んで稽古していた。そして、この日も実力者を指名。特に王鵬には直近2連敗中だったが、立ち合いの圧力で先手を取り、前に出続ける好内容の稽古が目立った。
「王鵬関には先場所も負けているし、しっかりと慣らして、やることが大事。限られた時間だけど、しっかりと稽古できた。(巡業の稽古は)いろんな人とできるし、苦手意識を持たないように稽古して、やっていきたい」。いざ本場所で顔を合わせた際に、苦手意識が脳裏によぎらないよう、稽古場から慣れていくのが狙いだという。
「もう巡業も後半戦。あっという間に番付発表になって、あっという間に初日になる。しっかりと自分のやるべきことをやる。巡業の移動疲れとかはあるけど、移動時間も短くなってくるので、回復できる時に回復して頑張っていきたい」。綱とり場所の初日は24日後。徐々に稽古も、本番を見据えて熱を帯びてきた。【高田文太】

