綱とりの大関安青錦(21=安治川)が、波に乗りきれない。
西前頭2枚目の美ノ海に寄り倒されて2勝2敗。立ち合いから突いて出て、1度は土俵際まで押し込んだ。だが、相手に右に回り込まれながら、いなされると流れが一変。反撃を許し、一瞬の隙をつかれ、もろ差しを許した。安青錦は、これを振りほどくことができず、体を預けられて倒れ込んだ。序盤戦にして、手痛い2敗目を喫した。
取組後は「また切り替えて、明日から頑張りたいです。ありがとうございました」と、口調こそ冷静ながら、それ以上のコメントはしない意向を示した。さらに報道陣から質問を投げかけられたが「ありがとうございました」と話し、それ以上の質問には答えない意思を示すなど、悔しさを隠せなかった。
新十両に昇進した24年九州場所以降、関取として今場所が9場所目で、うち4日目までに2敗を喫したのは3度目となった。スピード出世のこれまでの中でも、数少ないパターン。ただ、それ以上に不安視されるのが、4日目までに連勝がないのは自身初という事態に陥ったことだ。綱とり場所で早くも2敗目を喫し、これ以上の一進一退は、今場所後の横綱昇進から遠ざかることを意味する。5日目は2日連続金星獲得で、勢いに乗る前頭藤ノ川戦が組まれた。連敗回避、そして大型連勝の始まりとなる一番にする決意だ。

