NMB48の新エースの1人、太田夢莉(ゆうり、19)が4日、東京・NHKホールで行われた全国ツアー「NMB48 LIVE TOUR 2019」の初日公演に出演し、グループからの卒業を発表した。

太田が尊敬し、かわいがってもらった先輩の山本彩(26)と同じく、夏の全国ツアー初日の東京公演。そのアンコールだった。太田が“待った”をかけ、切り出した。

「私は小学校6年生、12歳の時にNMB48に加入して、約7年半を過ごさせていただきました。7年半で自分もすごく成長できたなと思いますし、NMB48が初めて人生で本気になれたことだったので、NMB48に出合えて本当によかったなと思います」

グループからの卒業を発表した。王道アイドルのルックス、クールな美貌に秘めた内面は熱く、そして冷静。10代ながら、大人びた考えを持ち、つねに将来を考えて過ごしてきた。

それだけに「最初はグループって刺激がもらえる場所でしたが、メンバーが好きなので安心感のある場所に変わってしまって、それがここ数年、自分にとってどうなのかなと、これは成長を止めてしまうんじゃないかと、このままではダメなんじゃないかと思い、もっと1人の人間として大きく強くなりたいと思い、決意しました」。さらなる自身の成長を求める俯瞰(ふかん)的な目線が、太田に卒業を決意させた。

卒業後も「まだまだ成長し続けたい」と言い「芸能界を引退する気はありませんし、これからもずっと私のことを応援してくれたら嬉しいです」とも語り、芸能人生の“第2章”を見越しての卒業。「やめないで~」との声が飛ぶ客席に向かい、決意を表明した。

太田は12年2月に加入した3期生。NMB48の絶対エースで昨秋に卒業した前キャプテン山本彩、10年秋の創設時のエース渡辺美優紀、AKB48から移籍してきた藤江れいなと、先輩をことごとくとりこにした「完璧なアイドル」。小嶋花梨(20)が2代目キャプテンに就いた新星NMB48の新エースの1人だった。