SKE48須田亜香里(30)が22日、東京・渋谷duo MUSIC EXCHANGEでソロライブ「花車と六弦琴」を行った。

初のソロライブでは、アコースティックギターやエレキギターを自ら習得し、「アコースティックライブ」を展開した。「皆さんにラブレターのように思いを伝えたいと思ってセットリストも組みました」と、自身のこれまでのアイドル人生をたどった。

11年前に同所で行った「制服の芽」公演の楽曲「恋を語る詩人になれなくて」「万華鏡」でスタート。「チューニングですら…、手がめちゃ震えます」。11年の選抜総選挙で初ランクインし、「アンダーガールズ」入りした際の楽曲「抱きしめちゃいけない」は、感極まり涙ながら歌う場面も。オーディションの際に歌った大塚愛の「さくらんぼ」をカバーするなど8曲でファンを魅了した。

あえてギターによる弾き語りライブをしたのは「30歳もきっと現役でいるとなった時に、その節目で特別なことをしたいと相談していました。これまでは周りから『やってみませんか?』と言われたことを一生懸命やっていて、自分の意志で何かをやったことって、実はあまりなかったなと。自分がやるんだ! というものをもっと増やしていきたいと思って、今回やらせていただきました」。

先月31日に30歳を迎え、ライブではリアルな今の思いを吐露した。

「ファンの皆さんには前から言っているんですけど…。私はグループを卒業する勇気がなくて悩んでいて、発表した時は勇気を持てたと喜んでほしいと思ってるくらいで…。アイドルとしての自分を、まっすぐ応援してくださるファンの皆さんに感謝でいっぱいですし、その分グループを抜けたらどうなっちゃうんだろうって…。30歳、家族に彼氏の1人も紹介したことがなくて、してみたいし…。結婚もしてみたいし…。卒業しなきゃという思いと、できないという思いがぐちゃぐちゃになっているのが、今のリアルです」。

それでも自分のために、ファンのために、これからもアイドルとしてまい進していく。「1人の女性としての人生を応援してもらえるように頑張らないと。今も地に足をつけるのが精いっぱい。今回のライブが、何か私の中でも今後のヒントになるのかなと思っています」と力強く話した。